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ウイーン美術史美術館所蔵、静物画の秘密展、

《青い花瓶の花束》
ヤン・フリューゲル(父)
1608年頃、油彩・キャンヴァス

c)Kunsthistorisches Museum Wien, Gemaeldegalerie, Vienna 
禁複製



2008年7月2日(水)-9月15日(月・祝)ウイーン美術史美術館所蔵、静物画の秘密展、国立新美術館

《薔薇色の衣裳のマルガリータ王女》《花市場・春》《青い花瓶の花束》《春・愛》

狩猟・果実・豪華な品々・花の静物

絵画の歴史としては先行していた風俗描写のなかから、自然からの悦ばしき収穫物や、人の作り出した美しい器物は、次第に独立して「静物画」のジャンルを生み出すことになってきました。様々な狩猟の獲物や見事な狩猟道具は、貴族達の恵まれた生活を誇示するものでした。食卓に置かれた果実の瑞々しさ、豊かさ、命の輝。花瓶に挿された花々の可憐さ、華やかさ。これらはむしろ、誇示された豪華さを超越して純粋な美的世界に昇華したものでもありました。意外なことには、珍しい果実や花の表現は、絵画世界にとどまらず品種改良という科学の世界も誘発したのです。また、東洋からの渡来物である染め付けの磁器や華麗な織物、豪華な食器や装飾品、珍しい食物、花々、果実、そして楽器。これらはそれぞれに、独特な形や質感、また色合いを持っているのですが、これらの集まりを描き分けることは、画家の才能の見せ所ともなってゆきます。フランドルの画家ヤン・ブリューゲル(父)は「花のブリューゲル」と愛称されたほどの花の静物画の名手でした。彼の代表作《青い花瓶の花束》は、花鳥画の歴史のなかに燦然と輝いています。イタリアのバスケニスは楽器の画家として名を成しました。オランダのデ・ヘームは瑞々しい果実の画家として著名です。スペインのロペツは<庭園の花>のシリーズによって静物画と風景画とを結びつけているのです。


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